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nothing


“nothing”

つまんない夜の幻想に
くだらない色を混ぜこんで
浮かばない気持ち押し込んで
口から出まかせを言う

上がんないうだつ隠して
あてどない道すらないようで
何気ない言葉が刺さって
抜けないまま続いてく

掴んだはずの空想は
そぞろな遊泳にまぎれた
重なり 瞬き
ただ何ごともない日にまた
綴れないものを溶かして
よるべない気持ち噛み締めて
遠くに見えた灯りを求めて 揺れた

ああ 目を開けたまま
夜明けを待ち望んでいる
全てが変わる気がした
燻りしけた日々を超えて

触われないただの幻影に
飾れない自分を重ねて
埋まんない溝をなぞって
ただただ つめたさを吸う

渡せない重りを背負って
くずれない壁にぶつかって
進めない道の半ばで
ゆずれないままの私で

進めたはずの両足は
砕ける風波にとられた
止まない 雷鳴
ただ間違えていた日にまた
微かな綻びなぞって
僅かな隙間を探して
遠くに見えた灯りを求めて 揺れた

ああ 目を開けたまま
夜明けを追い続けている
全てが変わる気がした
燻りしけた日々を超えて

つまんない夜の幻想に
くだらない色を混ぜこんで
進めない道の半ばで
ゆずれないままの私で